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橋下徹が語る「究極の人間関係術」――集団内の「権力者」を見極めよ橋下徹“異端”の仕事術【2】(5/5 ページ)

この連載では大阪府庁、大阪市庁という巨大組織を率いたリーダー、橋下徹の仕事術をお届けする。組織を変革し、停滞の一途をたどっていた大阪を、圧倒的な実行力で立て直してきた橋下の働き方についての考え方に迫る。第2回目は、組織の中でうまく立ち回るために、集団内の「権力者」を見極めるべきだと主張する橋下に、「人間関係術」について語ってもらった。

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掟を忠実に守ればうまく立ち回れる

 だから、まずは周囲を観察して、「この組織の見えない掟は何だろう」と考えてみる。周囲の行動と自分の行動を照らし合わせて、「自分は周囲とどこが違うのだろうか」「どんな組織の掟を守っていないのだろうか」と考えてみる。僕は、「組織の見えない掟には必ず従え」と言うつもりはありません。知った上でどう振る舞うかは、あなた自身が決めればいいのです。

 その掟を忠実に守れば、もう「自分だけ浮いている感じ」はなくなり、組織内でうまく立ち回ることができるようになります。一方、見えない掟をわかった上で、あえて「従わない」というのもまた、一つの選択です。中途半端な「出る杭」は打たれますが、突き抜けた「出る杭」は打たれるというよりも、周囲を跳ね除のけます。実際、見えない掟などを全てぶっ飛ばして我が道を行っている人が、むしろ業績トップを独走していたり、次々とヒット商品を生み出していたりするというのは、よくあることです。

 「見えない掟に気付かないまま組織内で浮くこと」と、「見えない掟を分かった上で、主体的な意志を持って従わないこと」は、似ているようでまったくの別物です。ただし、実力が備わっていない段階で、見えない掟に抵抗しようとしても、力不足によって、結局組織内で浮いてしまいます。見えない掟をぶっ飛ばすにしても、力が必要なのです。

 自分の実力を見極めて、組織内の見えない掟に従うのか、それをぶっ飛ばすのか、的確に判断してください。

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