ローソンのEXILE監修レモンサワーが異例のヒット 強気の「220円」でも最速で100万本を販売:レモンサワースクワッド(2/2 ページ)
ローソンのEXILE監修レモンサワーが売れている。当初はファンを中心に買われていたが、客層が広がっているようだ。強気の220円でも支持されている。
売れ方は異例尽くし
レモンサワースクワッドの発売日が初めて告知されたのは、2019年12月31日〜20年1月1日にかけて開催されたLDHのカウントダウンライブの場だという。
ファンに向けて告知した効果はどうだったのか。発売初日の客層を会員カードで分析したところ、ローソンで過去1カ月にアルコールを購入していない客が半分を占めていたという。また、コンビニでは通常アルコールのケース売りはしていない。しかし、販売構成比の約4%がケース売りを占めていたという。担当者は「ファンの方がわざわざ店に問い合わせたからではないか。ケースでこれだけ買われたことはほとんどない」と説明する。
発売初週、女性客の比率は約7割だった。リピート率が高く、翌週以降も女性客の割合は6割強をキープしているという。また、徐々に男性客の比率が高まっている。ファンがSNSで「おいしい」などと投稿し、それを見たファン以外のお客が購入している可能性があるとローソンは見ている。
商品の買い合わせにも特徴がある。通常のチューハイは珍味などと一緒に購入されることが多い。しかし担当者は「レモンサワースクワッドはカルピスウォーターやコーラなどと一緒に購入されている。また、デザートと一緒に購入するお客さまもいる」と説明する。
商品を育成したい
4〜5年前からレモンサワーが注目されている。レモンを気軽に摂取できる“健康感”や、糖質オフブームが背景にある。また、店側にとってもレモンサワーはアレンジしやすいので、メニューの個性が出せるというメリットがある。コカ・コーラボトラーズジャパンが1月に「檸檬堂」の出荷を一時期取りやめていたことからも分かる通り、レモンサワーは勢いのある分野だ。
ローソンの担当者は「プロジェクトがスタートしてから商品化まで2年近くかかっている。販売目標を追うのではなく、ブランド認知を高め、商品を育成したい」と意気込んだ。
関連記事
- 若者に人気のレモンサワーが“第2のハイボール”になりそうな3つの理由
レモンサワーが若者を中心に受けている。メーカーや飲食店もこぞって新商品を投入しているが、単なるブームに終わらず、“第2のハイボール”としての地位を確立できるか。 - 「なぜ売れるか分からない」 ドンキ化したファミマの人気商品に幹部が困惑
ドン・キホーテのノウハウを取り入れた共同実験店が6月にオープンした。店舗の売れ筋商品を分析したところ、ある商品が上位に食い込んだ。ファミマの幹部は「なぜ売れるのか分からない」と原因を分析しきれていない。 - レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - 「たばこは無言で買う時代」 セブンが実験店で掲げた“秀逸”すぎるコピーの意味とは?
セブンが実証実験を継続的に行う拠点がある。実際に行ってみると「たばこは無言で買う時代」というコピーがあった。どんな意味があるのか? 実際にたばこを買ってみた。 - 「どさん子ラーメン」は今…… 急成長から衰退までの経緯と復活のシナリオに迫る
札幌みそラーメンの“伝道師”として急成長した「どさん子ラーメン」。かつては1000店以上を展開していたが、マネされるのも早かった。“衰退”したと思われている一方で、復活に向けた動きもある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.