住み心地がいい「沿線」は? 首都圏と関西の計12万人に聞いた結果:東急と阪急が人気(1/2 ページ)
大東建託が「街の住みここち沿線ランキング」の首都圏版と関西版を発表。首都圏は「みなとみらい線」、関西は「阪急甲陽線」が1位だった。上位沿線の特徴とは?
大東建託はこのほど、首都圏と関西の計253沿線に住む人を対象に調査した「街の住みここち沿線ランキング」の首都圏版と関西版を発表した。初めて実施した調査で1位だったのは、首都圏が「みなとみらい線」、関西では「阪急甲陽線」だった。
調査は、計12万5392人を対象に実施。全56項目について評価してもらい、「親しみやすさ」「交通利便性」「生活利便性」「静かさ」「イメージ」「自然・観光」「行政サービス」「物価・家賃安い」の8要素を分析した。
イメージと利便性が高評価、みなとみらい線
首都圏1位のみなとみらい線は横浜〜元町・中華街を結ぶ路線。2位は「東急目黒線」の目黒〜多摩川の区間、3位は「東急東横線」の渋谷〜多摩川の区間、4位は「京王井の頭線」(渋谷〜吉祥寺)、5位は「JR中央線」の中野〜武蔵境の区間だった。
1位のみなとみらい線の沿線には、マンション群や横浜中華街、元町ショッピングストリートなどがある。東急東横線や東京メトロ副都心線と直通しており、都内へのアクセスも良い。イメージ、生活利便性、自然・観光の評価が非常に高かった。
2位の東急目黒線も、都営地下鉄三田線や東京メトロ南北線に乗り入れていることから、都心へのアクセスが良い。閑静な住宅地がある一方、目黒線地下化による再開発で商業施設も整備された。行政サービス、親しみやすさ、交通利便性、静かさなど、バランスが良い評価だった。
3位だった東急東横線は、2013年に東京メトロ副都心線との直通運転が始まったほか、渋谷駅では多くの路線に接続している。沿線には田園調布、自由が丘、代官山といった高級住宅地などもある。生活利便性、イメージなどの評価が高いが、家賃相場は高い。
同社によると、上位にランクインした沿線は生活利便性やイメージの評価が高い。一方、物価や家賃の安さはあまり重視されていないようだという。
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