住み心地がいい「沿線」は? 首都圏と関西の計12万人に聞いた結果:東急と阪急が人気(2/2 ページ)
大東建託が「街の住みここち沿線ランキング」の首都圏版と関西版を発表。首都圏は「みなとみらい線」、関西は「阪急甲陽線」が1位だった。上位沿線の特徴とは?
住み心地の評価が高い「西宮」
関西では、1位が「阪急甲陽線」(夙川〜甲陽園)。2位は「阪急今津線」の今津〜甲東園の区間、3位は「阪急神戸本線」の西宮北口〜神戸三宮の区間、4位は「Osaka Metro谷町線」の天神橋筋六丁目〜文の里の区間、5位は「北大阪急行電鉄」(江坂〜千里中央)だった。
1位の阪急甲陽線は短い路線ながら、高級住宅街としての認知度が高い。夙川駅は06年から特急停車駅になり、神戸や大阪へのアクセスも向上した。イメージや静かさの評価は高いが、商業施設などは比較的少ない。
2位の阪急今津線の沿線には西宮北口駅があり、乗り換えれば神戸・大阪方面へのアクセスも良い。今津駅では阪神線への乗り換えも可能。交通利便性に加えて、生活利便性やイメージの評価も高かった。
3位は阪急神戸本線。大阪と神戸を結ぶ路線は阪神本線、JR神戸線もあるが、阪急神戸本線が最も山側を走っており、緑豊かで閑静な住宅街が多くみられる。交通利便性が高く、沿線の駅には商店街や商業施設もあり、ファミリー層に人気の沿線だ。
トップ3はいずれも大阪や神戸へのアクセスが良く、静かな住宅地の多い沿線となっている。トップ10には阪急線が5沿線ランクイン。さらに、1〜3位は西宮市内の沿線となっており、「西宮市の評価が非常に高くなっている」(同社)ことが分かった。
調査では、首都圏(1都3県)143沿線居住の20歳以上の男女8万160人、関西(2府3県)110沿線居住の20歳以上の男女4万5232人が回答。19年3〜4月に、インターネット経由で調査票を配布・回収した。
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