ローソンが初の「リモート記者会見」を実施 参加して分かったメリットとデメリット:各社の対応が分かれる(1/2 ページ)
ローソンが初めてリモート記者会見を実施した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため。リモート記者会見の実施方法は各社によって異なる。
ローソンは3月2日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、初めてのリモート記者会見を実施した。通常の会見と何がどう違ったのか。
記者会見で発表された商品は「玄米のダールカレー(レンズ豆)&ココナッツチキンカレー」(税込550円)。健康関連商品の強化を目的に開発したもので、食塩を一切使っていないのが特徴だ。3月3日からナチュラルローソンで販売されている。
まず、一般的な新商品発表会の流れを紹介しよう。会場には、新商品のサンプルや、商品概要が記載されたボードなど展示されている。メディア関係者は会場に到着してから、商品サンプルを撮影したり、事前に配布されたプレスリリースを読んだりする。新商品の試食ができる場合もある。
発表会の開始時刻になると、担当者によるプレゼンテーションが始まる。その後、質疑応答が行われる。質疑応答は、質問のある記者が挙手をして、司会が指名する形式だ。会見の時間は限られているので、全ての質問に応じるわけではない。会見が終了すると、囲み取材(経営陣や商品担当者と記者が名刺交換をしたり、さまざまな質問を受け付けたりする)が行われることもある。
リモート記者会見の概要とは
ローソンは記者会見の開催に向け、数カ月前から準備を行ってきたという。しかし、2月24日前後にリモート会見に切り替えることを決定し、メディアに通達した。
リモート記者会見の実施前、メディアには次のようなことが伝えられた。経営陣や担当者によるプレゼンテーションの様子は、YouTubeのローソン公式チャンネルでライブ配信される。質疑応答はオンラインで行うので、記者は指定されたURLにアクセスし、質問事項を記載する。質問は、メディア関係者だけでなく一般視聴者からも受け付ける。新商品のサンプルは発表会の会場とローソン本社で配布する、というものだ。
リモート記者会見はどのように進められたのか。会見当日、ローソン公式チャンネルにアクセスすると、経営陣が会場の椅子に座っている様子とプレゼンテーション資料が投影されるスクリーンが確認できた。無観客試合ならぬ、無記者会見である。注意事項が説明された後、記者会見自体は通常通り進行した。記者が見ているPCの画面には、プレゼンテーション資料と登壇者の姿が交互に映し出された。登壇者の姿が何度も映し出されたこともあり、リアルな記者会見との違いはそれほど感じなかった。
リモート記者会見には新商品の監修をした松嶋啓介シェフがビデオ通話で参加した。会場のスクリーンには、フランスにいる松嶋氏が映し出され、新商品開発の狙いを説明した。
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