コラム
“いつでもどこでも”働けるテレワークの時代に、「行きたくなるオフィス」をわざわざ東急不動産が作った理由:瞑想も、仮眠も、脳波測定まで……(4/4 ページ)
テクノロジーの発展で、いつでもどこでも働ける時代になった。そんななか、東急不動産が「行きたくなるオフィス」を作った理由とは。オフィスでは瞑想ができたり、仮眠が取れたり、はたまた脳波測定をしたりできるという。
移転はゴールではない
本社移転に携わったメンバーを中心に、東急不動産では「GREEN FLAG PROJECT」というプロジェクトが進行している。「コミュニケーションの活性化」や「チャレンジを促進できる風土づくり」などをテーマに、人事部主導ではなくメンバーが自発的に集まり、自発的に考え、行動していくところが特徴だ。
「ハードでクリアできるものがあれば、できないものもある。本社移転がゴールではなく、会社の理想像と、それに対するギャップを埋めていくことが目的」とプロジェクトの目的を話す小峰氏。部署・役職・年齢を問わず、当初2〜30人ほどだったチームメンバーは現在60人ほどに拡大した。これまでには、部署を横断して「1on1」を行う制度を立ち上げるなどしてきた。何事も、「まずはチャレンジ」という気概を持ってプロジェクトを進めている。
テレワークの時代に、あえて「行きたくなるオフィス」を作ってみせた東急不動産。テレワークについては利便性や生産性向上の効果を挙げて「よいものだ」とする声もあるが、一方で会社へのエンゲージメントや、社員同士の関係性が希薄になりかねないものでもある。今後、移転後のデータ検証結果なども発表する予定だといい、他の企業へどのような広がりを見せていくだろうか。
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