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沖縄は患者少なく大丈夫……自粛ムードの中、離島には観光客:歓迎と不安(1/2 ページ)
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、首都圏から沖縄への観光客が訪れている。八重山や宮古島では例年と変わらず観光客が訪れていて、住民から不安の声が上がっている。
新型コロナウイルスの感染拡大から首都圏などで外出自粛の動きが広がる中、沖縄県の八重山や宮古島では例年と変わらず観光客が訪れていることに、住民から不安の声が上がっている。観光客の大半は若者たち。インターネットの会員制交流サイト(SNS)で「南の島は安全」など根拠のない情報拡散が影響したとして中山義隆市長は31日、観光客に注意を呼び掛ける異例の記者会見を開いた。住民らは「来島は歓迎すべきだが、もし感染したらと思うと怖い」と複雑な思いを吐露する。
石垣市観光交流協会によると、感染拡大でツアーや修学旅行などの団体客が軒並みキャンセルになった一方、3月の卒業旅行シーズンは例年通り個人やグループ客が訪れている。多くが成田空港や関西空港発の格安航空会社(LCC)を利用しているという。
京都から石垣島を訪れた大学生の女性(19)は1日、「沖縄は患者の数が少ないので大丈夫という安心感があった」と来島の理由を説明。「島ではマスクを付けていない人の方が多い。暑さもあって今は外している」と話した。
一方、地元住民は複雑だ。公務員の女性(44)は「現状では観光客の入域制限を考えるべきだ」と指摘する。感染病床が八重山病院に3床しかないことを挙げ、「医療体制が整っていない。もし患者が発生した場合、小さな島なので一気に増える不安もある」と心配した。
同協会はこうした住民の思いに理解を示す一方で、業界の窮状を訴える。
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