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自粛要請に振り回される「3密4業態」 ライブハウスやナイトクラブの“悲痛な声”に迫る:長浜淳之介のトレンドアンテナ(1/6 ページ)
新型コロナの感染拡大で夜の飲食店などが苦境。現場からはどのような声が聞こえるのか。取材の結果は。
小池百合子東京都知事は、新型コロナウイルスの感染が「夜の飲食店」で相次いでいることから、若い人にはカラオケやライブハウス、中高年にはバーやナイトクラブなどへ行くことを自粛するように要請した。
これらの業態は、感染の3条件である3密(換気が悪い「密閉」、多数が集まる「密集」、間近で会話や発声をする「密接」)の空間であり、対応を迫られている。
多くの国民も、感染が拡大していることを認識し、外出を控えるとともに3密を避けるようになっている。
「志村けんさんが3月29日に亡くなった影響が大きい。それを境にめっきりとお客さまが少なくなった」(京都市のライブハウス「グローリー」)といったように、国民的コメディアンの病死により、世間の雰囲気が一変したといった指摘もあった。
しかし、その後も感染者は増え続け、ついには4月7日、政府から「緊急事態宣言」が発令された。7都府県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県)が対象となっている。
感染確認者数は、東京都では4月12日まで5日続けて100人を超え、全国でも7000人以上に急増している。こういった状況で、3密の条件を満たす4業態(カラオケ、ライブハウス、バー、ナイトクラブ)は、どのようにして難局を乗り切ろうとしているのか。取材した。
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