オフィスと自宅、結局どっちが効率的な“職場”なのか 重要なのは「タスク管理」:5つの種類にタスクを細分化(1/4 ページ)
新型コロナウイルスの感染拡大で増える在宅勤務。多くの人が気になっているのが「オフィスと自宅、どっちが効率的なのか」という点だろう。経営コンサルタントの横山信弘氏は、自宅の方が効率的に働くことができるとしたうえで、「タスク管理」をしっかり行えば、2日分の仕事を1日でこなすことも可能だと指摘する。
「在宅勤務って、仕事の効率が悪くなりませんか?」
そう部下に言われて、「お前は日頃から、どういう仕事のやり方してきたんだ」と怒鳴り散らしたという社長の話を聞いた。
実際にクライアント企業の社長とオンライン会議をしていると、こんな話になった。
「在宅勤務で非効率になるはずがないでしょう?」と、社長が私に念を押してくるので、「そりゃ、そうですね」と、即答した。オフィスワーカーが在宅勤務になると、ほとんどの人が効率的に仕事ができるようになる。もちろん仕事の内容にもよるが。
なぜか。「自分のペース」で仕事できるからだ。オフィスにいると他者からの想定外な干渉などがあって、100%を自分のペースで仕事ができない。朝、「今日1日の仕事リスト」を書き出して、さあやろうと決意しても、その人がよほどの孤高な存在でない限り、その計画通りに仕事ができるケースはほぼないだろう。
「ちょっと打ち合せできる?」「この外線電話、生産技術の○○さんにまわして」「悪いけど、先月入社した新人に対して意見を聞かせてほしいんだけど、いいかな」このように声をかけられるケースは、1日に1回や2回ではないだろう。
これでは、高速道路を運転している最中に呼び止められ、いちいち路肩に寄せて一時停止するようなものだ。たとえ立ち止まる時間がたった数分であったとしても、そのたびに意識が別の方へ向き、自分の仕事に再び集中するのに労力をかけなければならなくなる。
だから、オフィスにいると自分で心掛けていても、周囲がそれを許してくれず、ついついペース配分が崩れ、非効率な働き方になってしまうのだ。
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