オフィスと自宅、結局どっちが効率的な“職場”なのか 重要なのは「タスク管理」:5つの種類にタスクを細分化(2/4 ページ)
新型コロナウイルスの感染拡大で増える在宅勤務。多くの人が気になっているのが「オフィスと自宅、どっちが効率的なのか」という点だろう。経営コンサルタントの横山信弘氏は、自宅の方が効率的に働くことができるとしたうえで、「タスク管理」をしっかり行えば、2日分の仕事を1日でこなすことも可能だと指摘する。
2日分の仕事が1日でできる?
先述した通り、在宅勤務の方が自分のペースで仕事ができるため、効率的に仕事を片付けられる。上司がマイクロマネジメントしてくるような「過干渉タイプ」でない限り、オフィス勤務より放置度が格段に高いからだ。2日分の仕事を1日で片付けることも決して不可能ではない。工夫次第で「できる」と思う。
もちろん、仕事の内容や、シチュエーションにもよる。しかし、テレワークをしている人は、「2日分の仕事を1日でやり切る」ぐらいの感覚は持った方がいい。それぐらいの緊張感を持った方が、仕事の満足感が高まるし、仕事が終わったあとの「爽快感」も得られるはずだ。
では、どのようにして2日分の仕事を1日で片付けるのか。
まず「決意」をしよう。当たり前だが、これがないと何もできない。何事も、テクニックより心構えが大事だ。「2日分の仕事を1日でやるぞ」と心に決めるのだ。跳び箱「8段」までしか飛んだことがない人が、「10段」を飛ぶときにどうするか。当然に、「絶対に飛べる。自分ならいける」と自分に言い聞かせるだろう。
だから、テレワークも同じ。まずは「2日分の仕事を1日で片付けるのだ。自分なら絶対にできる」と言い聞かせる。そして、心の状態が整ったら、2日分の「処理すべき仕事(タスク)」を全てノートに書きだす。タスクではなく、「プロジェクト(タスクの集合体)」であっても、まずは書きだすのだ。
書き出したものが、複数日にまたがるような仕事であったり、誰かと役割分担しながら進めないと終わらない仕事であったりする場合には、分解し、2日間のうちにやり切れるタスクだけ残すようにする。このようにして、とにかくノートに書き出してみよう。アイデアの基本は「発散と収束」であるから、まずこのように発散させる。
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