サラリーマン川柳、令和最初の1位は「最強スクラム 妻・娘」:キャッシュレス決済のもどかしさも
第一生命保険が、恒例の「サラリーマン川柳」上位作品を発表。ラグビーワールドカップやキャッシュレス決済など、2019年の世相を反映した作品が並んだ。
第一生命保険は5月28日、恒例の「サラリーマン川柳コンクール」の上位作品を発表した。最も多く票を集めたのは「我が家では 最強スクラム 妻・娘」。2019年に開催されたラグビーワールドカップを題材に、家庭での悲哀を表現した作品が共感を得た。上位には、19年のトレンドや世相を反映した作品が並ぶ。
1位の作品は3699票を得た。「我が家も同じ」「納得」といった共感の声が幅広い世代から寄せられたという。
2位は「パプリカを 食べない我が子が 踊ってる」(2712票)。Foorinが歌って踊る「パプリカ」が子どもたちの間で大流行したことから、「うちと全く同じ光景だったので思わず笑ってしまった」という声が寄せられた。
3位は「話聞け! スマホいじるな! メモですが」(2443票)。職場における世代間のすれ違いを表現している。スマホを使いこなす若い世代の部下との感覚の違いに驚く場面も多いからか、「わかるわかる!という感じ」といったコメントがあった。
4位は「おじさんは スマホ使えず キャッシュです」(2379票)、5位は「たばこ辞め それでも妻に 煙たがれ」(1990票)だった。
上位には、4位の作品のように、19年に広まったキャッシュレス決済に関するものも目立った。「PayPay」などのサービスを利用する人が増え、気になるものの、波に乗り切れないというもどかしい気持ちを表現している。他に、「登録が ストレスだらけの キャッシュレス」(7位)、「万一に キャッシュ握って 初ペイペイ」(29位)、「割勘も 新入社員は ペイでする」(46位)などがあった。
また、近年多くの企業で進めている働き方改革に苦慮する様子を表現した作品も多く寄せられていた。10位には「『早よ、帰れ!』 言ってる上司が 帰らない」が選ばれたほか、「できる人 昔残業 今休暇」(13位)、「会議数 減らせないかと 会議する」(14位)、「長時間 会議で決めた 時短案」(27位)などもあった。
「サラリーマン川柳コンクール」は1987年に始まり、今回で33回目。5万3194句の応募があり、8万6542人が投票した。
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