平成最後のサラリーマン川柳、1位は「五時過ぎた カモンベイビー USAばらし」:ヒットソングネタが共感集める
第一生命保険が「第32回サラリーマン川柳コンクール」のベスト10を発表した。1位は
第一生命保険は5月23日、毎年恒例の「サラリーマン川柳コンクール」で多くの票を獲得した10作品を発表した。1位は「五時過ぎた カモンベイビー USA(うさ)ばらし」(3446票)。DA PUMPのヒット曲「U.S.A.」の歌詞をもじった表現で、人気を集めた。
投票した男性からは「鬱憤の溜まったサラリーマンの気持ちがよく表れている」、女性からは「仕事終わりの時の私と同じ気持ち」などの声が寄せられた。講評を務めた漫画家のやくみつるさんは「U.S.A.」の流行がサラリーマンにも浸透していたことに驚いており、「感覚のギャップはとうに埋めがたいものとなっている……つくづくそんなことを感じた」とコメントしている。
2位は「いい数字 出るまで測る 血圧計」(3235票)で、「身に覚えがあり、思わず笑ってしまった」(男性)といった声が届くなど、男性の支持率が高かった。
一方、3位は女性支持率の高い「メルカリで 妻が売るのは 俺の物」(3032票)。「わが家がまさにそうだったので共感した」(女性)などのコメントが寄せられている。
4位は「ノー残業 趣味なし金なし 居場所なし」(2956票)、5位は「『やせなさい』 腹にしみいる 医者の声」(2468票)だった。
平成を締めくくる今回のサラリーマン川柳には、再雇用や子育てといった「働き方改革」や、フリマアプリなどのシェアリングエコノミーをテーマにした作品が多数寄せられた。
講評を担当した川柳作家のやすみりえさんは、「令和が幕を開けたタイミングで2019年の作品を眺めると、しみじみとしてしまう。これから詠まれる句の数々が、『令和』そのものを表していくのだろうと思うと、楽しみな気持ちが湧いてくる」とコメントしている。
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