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「ごはんおかわりロボ」「八百屋併設」 コロナ対策に知恵を絞る外食チェーンの取り組み続々:長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/6 ページ)
大手外食チェーンが本格的に営業を再開した。一方で、新型コロナの対策にも知恵を絞っている。各社はどんな取り組みをしているのか。
ワタミではから揚げや焼き肉に活路
ワタミでは、“脱”居酒屋の新業態開発に熱心だ。
から揚げと玉子焼きの専門店「から揚げの天才」を、7月までに24店にする計画を打ち出した。2018年11月、東京都大田区の京急梅屋敷駅前に1号店を出店。20年2月までに都内で5店を出店していた。FC(フランチャイズ)を中心に拡大する。
10坪の商店街立地で月商500万円を目指すが、郊外も「カラオケ まねきねこ」のコシダカと提携し、カラオケ併設店を展開する。
から揚げの天才は1個99円の「デカから」3種をメインにしている。また、実家が築地の玉子焼き専門店「丸武」であるテリー伊藤氏の協力を仰いだ。店内飲食もできるが、テークアウト中心の業態である。
また、焼き肉食べ放題の「上村牧場」を開発し、5月16日に東京都大田区内へ出店。回転寿司店の特急レーンを活用し、タッチパネルで注文して店員を介さずに商品が届けられる。
鹿児島の食肉業者カミチクグループと提携。和牛の食べ放題を2980円から提供し、5年後には国内外で300店を目指す。4分で客席全体の空気が入れ替わる換気システムも売りである。
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