1日で300万円稼ぐ“ドライブスルー魚屋”も登場 コロナ禍で見直された販売形態の魅力:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/6 ページ)
コロナ禍をきっかけにドライブスルーが見直されている。緊急事態宣言が解除された後も、需要がありそうだ。1日で300万円を稼ぐ“ドライブスルー魚屋”も登場している。
本格的なレストランもチャレンジ
本格的なレストランでも、ドライブスルーにチャレンジする動きがある。都内に8店を構えるサニーテーブル(東京都渋谷区)では、4月末から3店で順次ドライブスルーを含めたテークアウトを導入。食中毒のリスクから、青山の「カシータ」と「青山食堂」では6月にサービスを終了するが、江古田の食堂「えごたいえ」は7月も継続する。
メニューは、日替わりのお肉やお魚の弁当(税込650円、以下同)の他、牛サーロインステーキ(オーストラリア産、2600円)、ロブスターのトマトクリームパスタ(1800円)のようなアラカルトもある。真空パックに調理済みの肉・魚と野菜とソースを別々に入れて販売し、家でお皿に盛り付けてレストランの味が楽しめるといった、新しい提案も行った。
また、個人営業のレストランが集まって、広い駐車場を借り、ドライブスルーの弁当市を開催する動きも目立った。富山商工会議所青年部有志が4月3日に始めて以来、全国に広がった「テイクアウトマルシェ」と呼ばれるものだ。富山市内の10〜15店が集結し、1日に最高で1000食を販売した会場もあった。オープンから1時間もしないうちに完売するケースも多い。店舗の営業が本格的に再開されつつあるので、富山県内では順次終了している。
一方、6月29日から富山市本郷会場では、ドライブスルーではなく車から降りて商品を購入する方式で、平日夕方に再開した。また、土日には席を設けてビアガーデンになる。さらに、富山市の婦中会場では7月2週から、金・土・日曜限定で、「ビアガーデンマルシェ」として継続する予定だ。
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