ローソンが「激辛好きのための」ポテチを発売 「激辛パウダー」マシマシで挑む夏商戦:夏は激辛が支持される
ローソンが「激辛好き」を狙ったポテチを発売する。別添の特製「激辛パウダー」をかけて辛さを調整できる。自宅で過ごす消費者が増えたことから、ポテチ全体の売り上げは増えている。
ローソンは7月28日、「カルビー ポテトチップス激辛好きのための激旨辛味62g」(税込198円)を発売する。2016年8月にスタートした「○○好きのためのシリーズ」最新作となる。
同商品は近年の激辛ブームを受けて開発された。ポテトチップス自体は牛だし風味となっており、別添の特製「激辛パウダー」をかけて食べる。パウダーの量は調整可能で、「激辛好き」にも満足してもらう狙いがある。夏は激辛商品が支持されやすいという背景もある。
商品担当の大橋妙子氏(加食・菓子部 マーチャンダイザー)によると、開発のポイントはパウダーの見た目のからさだという。複数の激辛カップラーメンを購入し、パウダーの量や色を研究した。別添のパウダーの量はこれまでのシリーズで最も多くなっている。
過去に発売した「○○好きのためのシリーズ」の中では、「梅好きのためのTHE梅味」「サワクリ好きのための濃厚サワークリーム味」「のり好きのための濃厚のり塩味」が特に好調だったという。そのため、大橋氏は今後も同シリーズをブラッシュアップして開発を進めていくと説明した。
ローソンでは年間に180種類のポテトチップス新商品を発売しており、購入層は20〜40代の男女が全体の75%を占めている。スーパーで販売されているポテトチップスは子どものおやつ用として購入されることが多いが、コンビニの場合は自己消費用が中心で、購入者の年齢もスーパーより若いという傾向がある。
近年のコロナ禍により消費者の自宅で過ごす時間が増えたことから、ポテトチップス全体の需要は伸びているという。こうした“追い風”を受けて激辛好きのための新商品はヒットするか。
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