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10万台以上売れているUCCの「ドリップポッド」、人気の秘密は?:あの会社のこの商品(3/5 ページ)
UCC上島珈琲といえばコーヒー飲料の印象が強いが、実はコーヒーマシンも開発している。それを用いた一杯抽出型コーヒーシステム「ドリップポッド」が売れている。開発担当者にヒットの秘密を聞いたところ……。
ホテルや外食店で高シェアを獲得
ドリップポッドは、全23種のカプセル(コーヒー以外も含む)が用意され、専用マシンは「ドリップポッド DP1」(以下、DP1)として発売された。
専用マシンに関しては16年9月にマイナーチェンジされ「ドリップポッド DP2」(以下、DP2。9900円税込)が発売される。デザインはDP1と変わらないが、カラーリングを若干変更。機能面ではレギュラーコーヒーの抽出が可能になった。
17年2月から専用マシンをそろえて業務用を本格展開する。専用マシンは現在、「DP3000」と「DP2000」の2機種を用意している。
外食店・オフィス用一般抽出システム「DP3000」。約20杯抽出でき、決済のためのコインセレクターやバーコードリーダーの取り付け可能なほか電子決済端末にも対応。マシン背面に水道直結コネクターを採用している(DP W3000)
オフィス・飲食店用一般抽出システム「DP2000」。水タンクにポット型浄水器と同様の浄水カートリッジが取り付け可能。お湯専用抽出モードとお湯抽出ノズルの搭載により、カップめんやスープもつくることができる
業務用でも最初は、DP1やDP2を提供していた。ホテルの客室などにはちょうどよかったが、「業務用でのニーズが高まり外食などでも求められるようになったことから、本格的な業務用マシンを開発することになりました」と植田さん。家庭用より抽出可能杯数が多いほか、抽出後のカプセルを自動的に排出する機能や水道と直結できる機能などを持たせた。
ホテルや外食店で導入されている業務用カプセル式コーヒーマシンではトップシェアを獲得。帝国ホテル大阪やリーガロイヤルホテル大阪などといったホテルのほか、多くの外食店で導入されている。
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