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松屋の牛めしに合うビーフンが登場 ケンミン食品が開発:新規顧客獲得目指す
ビーフン最大手のケンミン食品が、「松屋 味付け焼ビーフン」(10食入りで税込4000円)を発売した。松屋の牛めし(別売り)に合うようにしょうゆベースのあっさりした味付けをした冷凍ビーフン。
ビーフン最大手のケンミン食品(神戸市)は8月8日、「松屋 味付け焼ビーフン」(10食入りで税込4000円)を発売した。松屋フーズの運営する松屋公式オンラインショップ限定での取り扱いとなる。
この新商品は、松屋の牛めしの具(別売り)に合うようにしょうゆベースのあっさりした味付けをした冷凍ビーフン。隠し味にフライドオニオンを使用することで風味と甘みが増しており、松屋のオリジナルカレーとも相性がいいという。
開発のきっかけは「牛めしの具をご飯のかわりにビーフンにかけたらおいしいのではないか」とケンミン食品の担当者が思いついたことだという。実際に試したところ、ご飯にかける食べ方とは違ったおいしさや食感が楽しめたことから、松屋フーズにコラボを提案。「松屋の牛めし・カレーに合う焼ビーフン」共同開発プロジェクトが立ち上がった。
ケンミン食品にとっては、ビーフンを松屋ファンに知ってもらうきっかけにしたいという狙いがある。また、松屋フーズにとっては、セット販売により単価アップ・売り上げ増が見込める。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出の機会が減り、「おうちごはん」を楽しもうとするお客が増えている。ケンミン食品と松屋フーズは新たな食べ方を提案することで、新規顧客の獲得を目指す。
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