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大戸屋とオイシックスが業務提携 サブスクのプロジェクト立ち上げか:敵対的TOBへの影響は
大戸屋ホールディングスがイシックス・ラ・大地との間で業務提携契約を締結した。共同で弁当や総菜の製造・販売を手掛ける。両社の経営資源を組み合わせてシナジー効果を生み出す。
大戸屋ホールディングス(HD)は8月14日、食品宅配大手のオイシックス・ラ・大地との間で業務提携契約を締結したと発表した。
発表によると、両社は「おうち大戸屋サブスクリプション事業(仮称)」を立ち上げるという。具体的には、大戸屋HDとオイシックスが共同で冷凍総菜や弁当の製造・販売を手掛ける。また、大戸屋が監修したミールキットを販売する。さらに、オイシックスが扱っている有機野菜を使ったコラボメニューを共同開発し、大戸屋の店舗などで提供していく予定だという。
業務提携の狙いは、大戸屋のブランド力や開発力と、グループ全体で30万人超の会員を抱えるオイシックスの経営資源を組み合わせてシナジー効果を生み出すことだという。
今後、両社は業務提携を推進していくため、業務提携委員会を設置し、協業体制を構築していく。
大戸屋HDは現在、外食大手のコロワイドから敵対的なTOB(株式公開買い付け)を仕掛けられており、今回の業務提携が個人株主に与える影響が注目される。
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