他県ナンバーが殺到!? 「Go To」除外の東京、集客の最前線を探る:「近づけない、集めない」時代を生き抜く、企業の知恵(2/5 ページ)
「Go To トラベル」キャンペーンの対象から除外された東京都。集客のために観光地や施設は知恵を絞っている。一方で他県ナンバーのクルマが異常に増えた場所もあるという。
花火を店内で楽しむ工夫
このように、夏の風物詩である花火や夏祭が中止となっている中、都内の飲食店では、映像で花火を楽しんだり、夏祭の屋台を再現したりする試みが行われている。
新宿の「キリシトンカフェ東京」では、7月15日から花火マニアの安斎幸裕氏と花火粋心会がプロデュースしたスペシャルな花火映像を、店内で鑑賞しながら食事をするイベントが開催されている。花火ショーは1日2回。それぞれ午後6時45分と午後8時45分スタートで、約15分間行っている。
日本3大花火大会である、長岡、大曲、土浦の打ち上げ花火を同時に鑑賞できる映像の良さを生かしている。大聖堂を模した天井が高く広々とした空間で、厳選された花火ショーを、約200インチ(3メートル×4メートル)の大画面で鑑賞できる。
また、同じ新宿の個室居酒屋「京町恋しぐれ」は、京都の町家が並ぶ情景を再現した店だが、7月13日から店内の一角で「夏の縁日」イベントを開催中だ。このイベントでは、射的やヨーヨー釣りなどで遊べるだけでなく、焼きそばや綿菓子といった屋台も体験できる。
運営会社のダイヤモンドダイニング(東京都港区)では、「席数を半分近くに減らし、消毒を徹底するなど、しっかりと感染予防対策を取っている。他では見られない花火映像や夏祭イベントで、夏らしさを体感してもらえれば」(広報担当)とアピールしている。
完全予約制のバー
19年11月にオープンし、渋谷一高いビルとなった「渋谷スクランブルスクエア」では、7月17日〜10月31日、展望施設「渋谷スカイ」の屋上にバー「ザ・ルーフ 渋谷スカイ」を新しくオープン。天空から東京の今を感じつつ、カクテルやスナックを楽しめる空間となっている。
バーは完全予約制。30人までの制限をしており、午後4時から5回に分けて入場。天候不良の際には、46階の屋内店舗に場所が変更される。
また、8月26日、9月2日、9月11日には渋谷スカイ屋上で朝のヨガイベントを開催。参加費は3300円(税込)。希望者は渋谷スカイのWebサイトで、開催3日前までにチケットを購入する必要がある。50人の定員になると締め切られる。
この他、渋谷スカイでは小学校高学年向けの夏休みファミリー企画を提案するなど、眺望を活用した企画を行っている。
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