ヤフーとヤマト運輸、「ネコポス」の送料を値下げ 非対面の配送を推進:ヤフオク!とPayPayフリマで
ヤフーとヤマト運輸は、「ヤフオク!」「PayPayフリマ」の中で提供している、配送サービス「ネコポス」の送料を9月1日から税込170円に改定する。ポスト投函型の「ネコポス」は、購入者と配達員の接触が避けられることから、4月から7月までの取り扱い量が、前年比で47.9%増加。秋には、置き配や対面受け取りなど、購入者の希望で受け取り方を選択できるサービスを「ヤフオク!」「PayPayフリマ」に導入予定。両社では今後も非対面型の配送推進を進めたい考え。
ヤフーとヤマト運輸は、インターネットオークションサービスの「ヤフオク!」と、フリマアプリ「PayPayフリマ」の中で提供している、ポスト投函型の配送サービス「ネコポス」の送料を9月1日から改訂すると発表した。出品者負担の場合、現行の税込195円から170円に値下げする。新型コロナウイルスの影響でECサイトの需要が高まる中、非対面の配送連携を強化したい考えだ。なお、落札者負担の場合も現行の税込225円から210円に変更となる。
「ネコポス」は、ヤマトの店頭やコンビニエンスストアなどから発送できる。受取人のポストに投函できる、A4サイズ、厚さ2.5センチ、重さ1キロ以内の商品を対象としている。新型コロナウイルスの感染拡大によりEC需要が高まる中、購入者と配達員の接触が避けられることもあり、取り扱い量は4月から7月までの累計で前年に比べ47.9%増加したという。
また秋にも、置き配や対面受け取りなど、購入者の希望で受け取り方を選択できるサービスを、「PayPayフリマ」に先行して導入し、その後「ヤフオク!」にも対応するという。広報担当者は「新しい生活様式に順じ、安全かつ利便性が高い配送サービスを提供していきたい」と話している。
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