「居酒屋」「焼肉」の利用が増加 緊急事態宣言中と比べて外食は増えている?:ぐるなびが動向を調査
ぐるなびの調査によると、7月中旬以降に外食をした人は8割を超え、緊急事態宣言が出ていた4〜5月と比べて1.8倍だった。特に、居酒屋と焼肉において、上昇幅が大きかった。感染対策に配慮しながら、外食利用を再開している人が増えているようだ。
新型コロナウイルス感染拡大後、外出自粛などの影響で外食をする人が減り、業界は大きな打撃を受けている。一方、緊急事態宣言が出されていた4〜5月と比べると、外食を再開している人も増えてきたようだ。ぐるなびが8月31日に発表した外食利用動向調査の結果によると、7月中旬以降に外食をした人は8割を超え、4〜5月と比べて1.8倍だった。
ぐるなび会員に対して、「緊急事態宣言中(4〜5月)」「6月」「直近1カ月(7月中旬以降)」の3つの期間ごとに外食の頻度を尋ねた。その結果、月に1回以上外食したという人は、緊急事態宣言中は46.1%、6月は70.7%。直近1カ月は82.6%だった。徐々に飲食店の利用を再開した人が増えているようだ。
どのような業態の店舗を利用しているかについては、「寿司」「ファミリーレストラン」がどの期間においても20%を超え、上位だった。また、緊急事態宣言中から直近1カ月までで利用率が大きく上昇したのは「居酒屋」と「焼肉」で、それぞれ約7ポイント増加した。一方、「寿司」「そば・うどん」「ラーメン」は2ポイント前後の上昇幅だった。緊急事態宣言の期間中は、滞在時間が長くなる居酒屋や焼肉店の利用を特に控える傾向が強かったが、徐々に普段の利用頻度に戻ってきているようだ。
外食利用を再開しながらも、今後は感染対策も意識しなければならない。外食の際に意識していることについては、58.0%が「少人数で利用する」と回答。「密が避けられる場所を選ぶ」も56.4%だった。「長時間滞在しない」「衛生管理を徹底しているお店を選ぶ」「換気の良いお店を選ぶ」「大きな声を出さない」も3割を超えた。自ら感染対策をすると同時に、密を避けたり衛生管理を徹底したりしている店を選んで食事を楽しむ傾向が強くなったといえる。
調査は8月18〜20日にインターネットで実施。20〜60代のぐるなび会員1000人が回答した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ジョイフルが200店退店 新型コロナが影響、収益改善見込めない店舗を撤退
ジョイフルは7月以降、主力のファミレス「ジョイフル」を中心に、約200店舗を退店すると発表した。新型コロナウイルスによる影響を見込み、財務基盤の強化に乗り出す。
ペッパーフード、「いきなり!ステーキ」など114店舗閉店 「ペッパーランチ」は売却、立て直し図る
ペッパーフードサービスは、「いきなり!ステーキ」など114店舗を閉店し、希望退職者を200人募集する。「ペッパーランチ」事業の売却も発表しており、事業の立て直しを急ぐ。
ドミノ・ピザ、“対面を避ける”受け取りサービスを拡充 宅配と持ち帰りで
デリバリーピザチェーンのドミノ・ピザ ジャパンは8月14日、商品受け取りの新サービスを開始した。持ち帰りの商品を車まで届ける「スマートドライブスルー」と、宅配の商品を顧客と対面せずに届ける「Drop & Go」。対面を避けるニーズに対応する。
すかいらーく、グループ全店で深夜営業を廃止 「ガスト」など、昼の時間帯や宅配に注力
すかいらーくホールディングスは7月から、グループ全店で午後11時半以降の深夜営業を廃止する。「ガスト」や「バーミヤン」「ジョナサン」など約2600店舗が対象。深夜時間帯の需要縮小や宅配・持ち帰りの需要拡大に対応する。
「塚田農場」の一部を転換 エー・ピーカンパニーが展開する“アフターコロナの新業態”
「塚田農場」などの居酒屋を展開するエー・ピーカンパニーは、食堂の新業態「つかだ食堂」の出店を始めた。アフターコロナの“新たな生活様式”を見据え、まずは居酒屋から転換する形で食堂を展開する。



