ダイハツ、「副業・兼業人材」を公募 外部の知見を生かして新規事業拡大へ:勤務は週1回程度
ダイハツ工業は、「副業・兼業人材」の公募を始めた。まずはMaaS(Mobility as a Service)を中心とした新規事業分野で、知見や経験を生かして活躍できる人材を求めている。
ダイハツ工業は9月10日、「副業・兼業」として働く外部人材を受け入れる取り組みを始めると発表した。まずはMaaS(Mobility as a Service)を中心とした新規事業分野で人材募集を開始。技術革新や社会生活の変化によって自動車業界に大きな変革が迫られる中、企業や業種の垣根を越えて優秀な人材を活用し、成長分野の強化を図る。
同日、転職サイト「ビズリーチ」で人材募集を始めた。今回は「地方におけるMaaS市場の開拓」の関連事業を担当する部門で、知見や経験を生かした企画立案やアドバイスができる人材を募集する。
具体的には、介護施設向け送迎支援システムや農業支援サービスなどの仕組み構築、新規プロジェクト立ち上げを担う「事業企画ディレクター」、全国の販売会社と連携して“地域密着MaaS”の事業化に取り組む「事業化推進アドバイザー」、軽トラックを活用して暮らしを支える製品・サービスを開発する「モノづくりアドバイザー」の3ポジションで人材を募る。自動車開発や販売の知見だけでは進められない事業において、車以外のモノづくりや自治体との連携などの経験を持つ人材を求めている。
副業・兼業として働いてもらうため、勤務は週1回程度。また、リモートワークを想定していることから、勤務地を限定せず、出社は月1回程度とする。契約期間は3カ月だが、プロジェクトの内容に応じて延長する場合は半年から1年程度を予定しているという。報酬は月10万〜15万円。
自動車業界が100年に1度の変革期といわれる環境で、同社では「特にMaaSなど新規分野での事業創出において、高度な知見や経験を有する人材の確保が課題」とし、異分野の知見を生かして活躍できる人材を求める。今後はMaaS以外の分野でも募集を検討する。
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