日産、新型「フェアレディZ」プロトタイプを初公開 “初代”の雰囲気漂うデザインに:12年ぶりの刷新(1/2 ページ)
日産自動車は、同社を代表するスポーツカー「フェアレディZ」の新型モデルのプロトタイプを初公開した。1969年に発売された初代をはじめ、歴代の「Z」の雰囲気を感じられるデザインに一新。12年ぶりのモデル刷新となる。
日産自動車は9月16日、同社を代表するスポーツカー「フェアレディZ」の新型モデルのプロトタイプを初公開した。1969年に発売された初代をはじめ、歴代の「Z」の雰囲気を感じられるデザインに一新した。
「Zは日産のスピリットそのものだ」。同日に開いたオンラインイベントで、内田誠社長はそう語った。自身も約20年前、初めてのクルマとしてフェアレディZを購入したファンだという。現在進めている事業構造改革でも重要なモデルであるとした上で、「伝統に忠実であることを大切にした。これまで所有してきたお客さまの期待に応えたい。一方で、新しい世代のお客さまにも楽しんでもらいたい」と呼び掛けた。
今回発表した新型は7代目。12年ぶりのモデル刷新となる。
Zの誕生は1969年。日本最初のスポーツカー「ダットサンスポーツ」を市販した日産が、米国で気軽にレースを楽しむ人たちの姿をヒントに、「手ごろなスポーツカーを提供する」として開発した。60年代は国産スポーツカーが相次ぎ誕生し、日産も新型「ダットサンフェアレディ」を投入したが、衝突安全、快適性、静粛性などはあまり考慮されておらず、実用性に乏しかった。Zでは、オープンカーをやめてクローズドボディーにするなど、実用性を向上。世界的にヒットし、計52万台を生産した。
今回の新型では、その初代Zのシルエットや、フロントとリアの象徴的なモチーフを引き継いだデザインを採用している。フードの形状やLEDヘッドランプのティアドロップ形状は、初代のデザインをイメージした。また、四角いグリル開口も歴代Zの持つアイコンを継承している。さらに、LEDヘッドライトの2つの半円のデザインは、70年代に販売された「240ZG」をイメージしたという。
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