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光のDeFi、闇のDeFi 1週間で14億円を手にした”寿司”スワップの芸術的手法(4/4 ページ)

暗号資産において2020年のトピックは分散型金融(DeFi)だ。夏以降、DeFi関連のトークンが急速な盛り上がりを見せ、DeFiに費やされる資金も急速に増加している。一方で、この盛り上がりで思い出すのは、17年に大ブームを巻き起こしたICO(イニシャル・コイン・オファリング)だ。1週間で、コピーしてトークンを売り出し、売り抜けるという、芸術的な手法を取ったスシ(寿司)スワップを例に、DeFiのブームの光と闇を探る。

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光のDeFi、闇のDeFi

 DeFiはもともと金融サービスを受けられない「アンバンクド」な人たちのためのサービスとして始まった。実際、ステーブルコインのメイカーDAOや分散型取引所のユニスワップ、融資サービスのコンパウンドなど、代表的なDeFiは有意義なサービスを提供し、世界を変えようとしている。

 こうした光のDeFiに対し、既存のサービスをコピーし、投資家の射幸心をあおることで一瞬にしてひともうけする、「闇のDeFi」も出てきている。スシスワップのあとも、キムチ、サシミなどのサービスが登場しているが、「食べ物の名前が付いているのはだいたい闇」だと橋本氏。

 もう一つ、大きな変化を感じるのが、スシスワップで起こった1週間のように、既存のビジネスやICOでさえ想像できないような高速で物事が動いていることだ。中には闇のDeFiもあるが、これまでとは桁違いのスピードで動く中で、優れたサービスは育まれていく。

 「100倍速、1000倍速で動いている。半年持つプロジェクトが作れたら天才だ。2年もったら本物。10年経ったらビットコインのようになる」

 橋本氏はこう話し、DeFiブームに警鐘を鳴らすとともに、今後の発展に期待した。

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