コラム
「上司の監視が度を過ぎている」 急増する「リモハラ」とその対策:ハラスメント専門研修講師が解説(3/6 ページ)
リモートワークが普及しつつありますが、それに伴ってリモートワーク中に受けるハラスメントも急増しています。リモートワークならではのハラスメントについて、発生の要因と防止策を考えます。
リモートハラスメントはなぜ発生するのか
リモートハラスメントが生じる原因の1つには、管理者側がリモートワークに慣れていないことが挙げられます。
当社で実施したリサーチ結果でも、「あなたは現在、リモートでの部下とのコミュニケーションの取り方に悩んでいますか」という質問に対し、「かなり悩んでいる」が12%、「少し悩んでいる」が38.5%と、上司の苦労の様子が見て取れます(図表3)。
また、具体的に何に悩んでいるかを質問したところ、図表3・Q2のような回答となりました。このほか「どうやって管理をすればよいのか分からない」「カメラをオンにしてミーティングをしたいが、相手の様子が見えないのでお願いしづらい」など、慣れないリモートワークに戸惑いを隠せない声が少なくないようです。
リモートハラスメント防止のための規定整備
リモートハラスメントを防ぐためには、まず、リモートワークに関する運用ルールを整備することが求められます。そこで、リモートワークに関する規定整備を行った企業の事例を紹介します。
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