コロナ禍で重要度増す“採用ホームページ”、学生からの好感度1位の企業は?:有益な情報源に(1/2 ページ)
ディスコが発表した「2021年卒 採用ホームページに関する調査」によると、学生の約6割が個別企業のサイトを“有益な情報源”と認識。コロナ禍の今年、企業のサイトによく目を通した学生が多かった。好感度が高い採用ホームページの1位はソニーだった。
学生に採用情報を発信する手段として、Webサイトを活用している企業は多いだろう。「キャリタス就活2021」を運営するディスコが8月24日に発表した「2021年卒 採用ホームページに関する調査」によると、学生の約6割が個別企業のサイトを“有益な情報源”と認識していた。
志望企業について調べる際に有益だった情報源については、57.2%が「個別企業のホームページ」を選択。他のツールを大きく引き離して最多だった。次いで「インターンシップ」(35.5%)、「就職情報サイト」(34.6%)、「個別企業の説明会」(32.4%)も3割以上の学生が有益だったと回答した。
また、企業の採用ホームページについて、どの程度閲覧したかを尋ねると、「かなり目を通した」が63.5%を占めた。「目を通した」(32.7%)を合わせると95%を超え、ほとんどの学生が閲覧していることが分かる。企業のコーポレートサイトについても「かなり目を通した」「目を通した」の合計で92.3%だった。
前年の調査と比べると、「かなり目を通した」の数値が大幅に増加。新型コロナウイルスの影響で説明会などの機会が減り、インターネット上の情報が例年以上に活用されたようだ。
採用ホームページ内でよく閲覧したコンテンツについては、選考フェーズごとに違いがみられた。インターンシップへの応募・参加時は「事業内容・実績」が60.2%と最多。エントリーや選考応募をするか判断する段階では、「事業内容・実績」(70.5%)に加えて、「待遇、福利厚生、ワークライフバランス」も62.1%とよく閲覧されている。エントリーシートの作成時や面接前になると、「企業理念・トップメッセージ」(73.5%)、「会社概要」(60.3%)、「採用コンセプト、求める人物像」(53.5%)も増加。内定承諾・辞退を判断する段階では、「待遇、福利厚生、ワークライフバランス」(60.1%)が最多となった。
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