「会わなくて」大丈夫? オンライン営業を導入したら、こうなった:優秀な人が増加(1/4 ページ)
新型コロナの感染拡大を受けて、オンラインで商談する企業が増えてきた。営業といえば「会ってなんぼ」と言われていたのに、「会わなくて」大丈夫なのだろうか。USEN-NEXT Designの事例をみると……。
コロナ禍のキーワードといえば、「非対面」。これまで、「会ってナンボ」と言われてきた営業の仕事も例外ではない。
インサイドセールスやカスタマーサクセス業務などを手掛けているUSEN-NEXT Design(東京都渋谷区)では、緊急事態宣言発令後から現在もほとんどの社員がリモートワークを実施。自社サービスに加え、業務用BGMアプリやクラウドサービスなど、グループ企業が扱う商材の営業活動もオンラインで行っている。「会わない営業」スタイルを取り入れたことで、成約率や顧客満足度の向上、社員育成にも効果があったという。
元々事業の営業活動をインサイドセールスにシフトしていた同社は、東京オリンピックを想定し、オンライン商談、リモートワークの準備をしていた。このコロナ禍で、オンライン商談に確かな手応えを感じている、と同社の高木社長は話す。
「僕らが主に商談するのは、街の商店さんが多いんです。個人事業主の方って、オンラインの商談よりも対面での商談を好む傾向があるように感じますが、やってみるとそんなことはないです。対面のときは、何かやりながら話を聞くことが多かったですが、オンラインの場合は、集中して映像を見てくれる人が多いように感じます。商談時間も、これまで1時間が普通でしたが、今は30分とか40分とか。1回の商談内容が濃くなってきていると思います。
オンラインの場合、身振り手振りで伝えたり、視覚的な提案書を使ったプレゼン営業ができません。今までの、対面だからこそのノリが通用しなくなります。しかし、オンラインだからこそ、距離にかかわらず、コミュニケーションを取りやすいメリットがあります。オンライン営業こそが、セールスの未来だと思っています」
関連記事
- 退職者が「辞めたけど良い会社」と感じる企業 2位はグーグル、1位は……
オープンワークが発表した「退職者が選ぶ『辞めたけど良い会社ランキング2020』」によると、1位はマッキンゼー・アンド・カンパニー。2位はグーグル、3位はP&Gだった。 - リモートワーク普及で迫りくる「通勤定期券」が終わる日
大手企業などがテレワークの本格導入を進める中で、通勤定期代の支給をやめる動きも目立つ。鉄道会社にとっては、通勤定期の割引率引き下げや廃止すら視野に入ってくる。通勤に伴う鉄道需要縮小は以前から予想されていた。通勤しない時代への準備はもう始まっている。 - 車内やベンチでまだ仕事? 首都圏の駅にシェアオフィスが続々
カバンの中にはPCを入れていて、いつでも仕事ができるようにしている――。このようなビジネスパーソンも多いかと思うが、鉄道会社もそんな人たちに向けてサービスを整備している。例えば、首都圏の主要駅にシェアオフィスが増えていて……。 - パソナの1200人淡路島移転は「リスキー」だと感じる、3つの理由
人材派遣大手のパソナグループが本社機能を淡路島に移転する計画を発表し、話題になっている。地域活性化やBCPに向けた取り組みだというが、この計画はとてもリスキーなのではないか。その3つの理由とは……。 - 「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
渋谷駅から徒歩5分ほどのところに、ちょっと変わったカプセルホテルが誕生した。その名は「The Millennials Shibuya」。カプセルホテルといえば安全性などを理由に、男女別フロアを設けるところが多いが、ここは違う。あえて「男女混合フロア」を取り入れているのだ。その狙いは……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.