「会わなくて」大丈夫? オンライン営業を導入したら、こうなった:優秀な人が増加(2/4 ページ)
新型コロナの感染拡大を受けて、オンラインで商談する企業が増えてきた。営業といえば「会ってなんぼ」と言われていたのに、「会わなくて」大丈夫なのだろうか。USEN-NEXT Designの事例をみると……。
「15分自己紹介」で成約率と顧客満足度アップ
USEN-NEXT Designでは、まずマーケティングチームが電話で顧客とのアポイントを取り、別日にセールスチームがオンライン商談を行う。商談までタイムラグがあることで、顧客の熱量が下がってしまうのではと懸念もあったが、アポイントから商談までの間に、資料送付やリマインドメールを送るなど、こまめにコンタクトを取ることで、それを防いでいるという。
「対面でもオンラインでも、顧客とのコミュニケーションや関係の構築にそう違いはありません。対面の場合、今日の服素敵ですね、など他愛もない話でコミュニケーションをとっていましたが、最近のお客さんはあまりそれを求めていません」
無駄なコミュニケーションを省き、新しく取り入れたのが「15分自己紹介」だ。自己紹介に15分は長すぎる気もするが、顧客からの評価は高い。
「初めての商談では、写真付きのオンライン名刺を見せ、自己紹介をしています。短めに2〜3分で済ませてみるなど、いろいろと試行錯誤する中で、15分かけてみようと。最初はほとんどの社員が、自分のことを15分もプレゼンするなんてできませんでした。だからこそ、オンライン名刺に記載する情報や使う写真を考えたり、自社サービスへの思いを語ったりするなど、各自で考え実践するようになりました。
商談の最後に、顧客に社員を評価してもらう機能があるのですが、★やコメントを付けてくれる方が増えました。さらには、生産性や成約率も上がりました。商談がスムーズにいくようになったと社員自身も効果を感じているようです」
関連記事
- 退職者が「辞めたけど良い会社」と感じる企業 2位はグーグル、1位は……
オープンワークが発表した「退職者が選ぶ『辞めたけど良い会社ランキング2020』」によると、1位はマッキンゼー・アンド・カンパニー。2位はグーグル、3位はP&Gだった。 - リモートワーク普及で迫りくる「通勤定期券」が終わる日
大手企業などがテレワークの本格導入を進める中で、通勤定期代の支給をやめる動きも目立つ。鉄道会社にとっては、通勤定期の割引率引き下げや廃止すら視野に入ってくる。通勤に伴う鉄道需要縮小は以前から予想されていた。通勤しない時代への準備はもう始まっている。 - 車内やベンチでまだ仕事? 首都圏の駅にシェアオフィスが続々
カバンの中にはPCを入れていて、いつでも仕事ができるようにしている――。このようなビジネスパーソンも多いかと思うが、鉄道会社もそんな人たちに向けてサービスを整備している。例えば、首都圏の主要駅にシェアオフィスが増えていて……。 - パソナの1200人淡路島移転は「リスキー」だと感じる、3つの理由
人材派遣大手のパソナグループが本社機能を淡路島に移転する計画を発表し、話題になっている。地域活性化やBCPに向けた取り組みだというが、この計画はとてもリスキーなのではないか。その3つの理由とは……。 - 「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
渋谷駅から徒歩5分ほどのところに、ちょっと変わったカプセルホテルが誕生した。その名は「The Millennials Shibuya」。カプセルホテルといえば安全性などを理由に、男女別フロアを設けるところが多いが、ここは違う。あえて「男女混合フロア」を取り入れているのだ。その狙いは……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.