「会わなくて」大丈夫? オンライン営業を導入したら、こうなった:優秀な人が増加(4/4 ページ)
新型コロナの感染拡大を受けて、オンラインで商談する企業が増えてきた。営業といえば「会ってなんぼ」と言われていたのに、「会わなくて」大丈夫なのだろうか。USEN-NEXT Designの事例をみると……。
全国の優秀な人材の採用が可能に
「今後は、リモートワーク前提で採用して、オンラインで教育する。一回も出勤しないスタイルもありかなと思っています。これなら、全国から採用ができることになります。また、スキルを持っているのに、仕事と子育ての両立が難しかったり、通勤ができなかったりといった理由で、キャリアを諦めている方がかなりいると思っています。別に8時間働かなくても良いんです。成果を出すなら、3時間でも良い。そういった優秀な人材の採用も積極的にできる。これがオンライン営業の一番の強みかなと思います。」
「ワーママ」という言葉が浸透した今でも、出産を機に退職する人、育児を理由に部署異動を余儀なくされる人はまだまだ多い。また、親の介護などで働きたいのに働けない人もいる。コロナ禍で失われたものは確実にあるが、このように人材育成や採用の形が変われば、本当の意味での働きやすい社会に近づくのではと期待が高まる。
「コロナに限ったことではなく、どんどんシステム化したり、オートメーション化したりする中で、最終的には人だと思うんです。人という資源をどのうように最大化するか。個でやっていることを追求するのではなく、あえて、マーケティングする人・クロージングする人といった形で分けて、1件の受注をチームで獲得することにこだわっていきたい。
そうしてうまくいったらお互いが賞賛できる環境が必要だと思います。今後は、Nintendo Switchのゲーム『あつまれ どうぶつの森』みたいなデジタルオフィスをつくれたらいいなと思います。社員は自分のアバターでデジタルオフィスに出勤して、アバター同士で会話して。実際に会う回数が減っても、このような気軽なコミュニケーションがあれば、すごく救われるんじゃないかなと思っています」(高木氏)
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