三菱自動車がサブスクサービス開始、7車種から 車検費用や保険料もまとめて定額に:「アウトランダーPHEV」など対象
三菱自動車は、月額定額サービス「ウルトラ マイカープラン」を開始した。車両の代金や保険料などをまとめて定額で支払うことで、一定期間、車両を利用できる。まずは7車種が対象となる。
三菱自動車は10月1日、月額定額サービス「ウルトラ マイカープラン」を開始したと発表した。全国の系列販売会社で取り扱う。車両の代金や保険料などをまとめて定額で支払うことで、一定期間、車両を利用できる。自動車を「所有しない」というニーズの拡大に、サブスクリプションサービスで対応する。
このサービスでは、車両本体代金、車両登録時の初期費用、車検・メンテナンス費用に加え、購入後の各種税金、自賠責保険料、自動車保険料を一つにまとめた月額料金を支払うことで、一定期間(契約期間3年、4年、5年)、車両を利用できる。車検費用や保険料なども月額料金としてまとめて払うことができるため、必要な費用が分かりやすい。
対象車種は「アウトランダーPHEV」「デリカD:5」「エクリプス クロス」「eKクロス」「eKワゴン」「eKクロス スペース」「eKスペース」の7車種。今後、対象車種を拡大していく予定だという。
例えば、22歳の利用者が「eKワゴン G」を契約期間5年で利用した場合(月間走行距離1000キロを想定)、月額利用料の目安は2万8930円となり、5年間の支払い総額は173万5800円。新車を現金払いで購入して5年後に下取りに出した場合と比べて、支払い総額が23万7100円安くなるという。
支払方法については、月々の支払い額を抑えることができる初回まとめ払い(頭金)や、ボーナス併用払いも設定できる。
同社は「クルマへのニーズが、所有から利用へと広がりをみせている中、お客さまにクルマをより気軽に利用していただく」ことを目的に新サービスを始めたという。自動車を定額料金で利用できるサービスは、トヨタ自動車や日産自動車、ホンダといったメーカーも提供している。自動車を利用する方法の選択肢を広げ、若い世代などを取り込む工夫が必要となっている。
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