ビックカメラがアウトドア専門店をオープン 家電と融合させた独自の販売スタイルとは:コロナ禍でアウトドア市場に注目(1/2 ページ)
ビックカメラが東京都内にアウトドア専門店「ビックアウトドア 立川店」をオープンした。家電と融合させた独自の販売スタイルとは。
ビックカメラは10月8日、同社初となるアウトドア専門店「ビックアウトドア 立川店」をビックカメラ立川店(東京都立川市)の8階にオープンした。
同店の売り場面積は約1000平方メートルで、200以上のキャンプ用品や家電のブランドを取りそろえた。アイテム数は約4000で、品数は1万5000点以上あるという。
なぜ、1号店が立川にオープンしたのか。店長の眞木内隆氏によると、同店の周辺には緑豊かな昭和記念公園やキャンプ場があり、アウトドア用品のニーズが高いという。新型コロナウイルスの感染が拡大する前からアウトドア用品を本格的に販売することを検討していたが、お客から「もっと品数を増やしてほしい」という声が寄せられるようになったため、オープンを決めたという。
家電と融合させた販売
店内には、マグカップ、テント、折り畳みチェア、ハンモック、寝袋、焚火台、ガスコンロ、クーラーボックス、ランタン、アウトドア用のジャケットや帽子などがずらりと並んでいる。
ビックアウトドアの大きな特徴は、家電と融合した売り場を展開していることだ。
例えば、マネキンが首からキヤノンのウェアラブルカメラをぶら下げたり、GoProのアクションカメラを手に持っていたりする。商品をよく見ると、地下1階のカメラ売り場に関連商品があることを告知するポップが取り付けてある。お客を他の売り場に誘導する仕掛けだ。
また、売り場に設置されているテントの中には、ポータブルプロジェクターがある。日が暮れてから時間を過ごす方法を提案しているのだ。さらに、テントの周辺にはポータブル電源や、車に積める大容量の保冷保温庫も展示してある。
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