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ファミマがVRを使った新入社員研修を実施 教育時間を1人あたり60時間削減:コロナ対策にもなる
ファミマはVRを活用した研修プログラムの実証実験を行った。直営店に配属される一部の新入社員を対象に実施。店舗オペレーションの習得に要する時間を1人あたり約60時間削減できたという。
ファミリーマートは10月12日、VR(仮想現実)プラットフォームを活用した社員研修プログラムの実証実験を行ったと発表した。
直営店に配属される新入社員を対象にVR研修を実施したところ、従来の対面方式の研修プログラムと比較して、店舗オペレーションの習得に要する時間を1人あたり約60時間削減できたという。
新入社員はVR空間でトレーナーからオペレーションを学べる。また、付属機器を使用して、実際に手を動かしながら1人で何度でも実践に近い練習ができる。教える側と新入社員が実際に対面する時間も削減できるので、新型コロナウイルスの感染防止にも役立つという。
この研修プログラムは、VR関連の事業を手掛ける「InstaVR」(東京都港区)が提供するVRプラットフォーム「InstaVR(インスタブイアール)」を利用している。ファミマは、研修のために960のVRコンテンツを開発した。全コンテンツは、日本語、英語、中国語、シンハラ語、ベトナム語、ネパール語に対応しているという。
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