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一風堂創業35周年 定番商品の「からか麺」をリニューアル その狙いは?(2/3 ページ)
一風堂は、10月16日に創業35周年を迎えた。それを記念し定番ラーメンの「からか麺」をリニューアルを決断。その狙いは何か。
常連からのリクエストで誕生
一風堂といえば、「白丸元味」「赤丸新味」をイメージするが、実はからか麺の方が歴史は古い。からか麺は1989年に一風堂の第1号店、大名本店(福岡市)で誕生。常連客からのリクエストによって生まれたという。今では白丸元味、赤丸新味に次ぐ売り上げを誇り、根強いファンが多い。
長い間支持を得ている理由について、広報担当者は「必要があれば、(味を)随時変えているからではないか」と話す。実はからか麺のリニューアルは初めてではない。今回を含め、4度のリニューアルを重ねている。
創業35周年を迎えたことしは、新型コロナウイルスの影響もあり、過去に人気を博してきた創業イベント「ラーメン無料振る舞い祭」などを実施しない決断をした。しかし「一風堂らしく世の中に『刺激』を与え続けたい」と、からか麺のリニューアルを実行した。
新型コロナウイルスの感染拡大で、従業員が集まれない中の開発は困難を極めたという。創業日である10月16日の提供開始に向け、トッピングの開発やスパイスの配合など、およそ2カ月間試行錯誤を重ねた。
今回のリニューアルではとことん「辛さ」にこだわった。「からか麺は辛いラーメンであり、辛くあるべきだ」という信念に立ち返り、発売当初のレシピを参考に開発。前回のからか麺とは趣向を変え「辛いもの好き」な人をターゲットに絞った。
また一風堂は、実店舗やメニューの改革のみならず、コロナ禍の中で新しい取り組みを進め、新たな顧客創出を目指している。
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