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やり直しの「MIRAI」(前編)池田直渡「週刊モータージャーナル」(3/8 ページ)

新型MIRAIでは、ユニット配置が全面的に改められた。デザインを見れば一目瞭然。初代から翻って、ワイド&ローなシェープを目指した。かっこ悪い高額商品は売れない。スタイリッシュであることは高額商品にとって重要な商品価値だ。新型MIRAIはプチ富裕層にターゲットを絞り込み、ひと昔前の言葉で言えば「威張りの利く」クルマへの生まれ変わろうとしている。

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 一方で、従来フロントにあったモーターは後方に移植されて、リヤ駆動へと改められ、FR車でいえばリヤデフの位置に単独でマウントされた。こちらは従来の113kWから134kWへとパワーを向上させている。


リヤ車軸からわずかにオーバーハングしてレイアウトされる駆動モーター

 回生電力を貯め、フル加速時にFCスタックをアシストする駆動用リチウムイオンバッテリーは、モーター直上に位置する。

 フロントのFCスタック+インバーターと、リヤのモーター+駆動用バッテリーをつなぐのは、動力用高圧ケーブルだけなので、本来センタートンネルがいらなくなるはずだが、むしろこのセンタートンネルを拡幅して、そこに3つある高圧水素タンクの1つを収めている。このセンタートンネルの拡幅はボディ剛性に確実に効くだろう。


GA-Lプラットフォームのセンタートンネルを水素タンクの収納スペースとして利用する

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