コロナだから集まれない みずほFGを悩ませた内定者500人の“ケア”問題、解決の秘策とは:「近づけない、集めない」 時代を生き抜く、企業の知恵(1/3 ページ)
コロナ禍の影響で内定者を集めた研修やイベントが難しくなっている。みずほFGは500人近い内定者をケアするためにあるオンライン体験型プログラムを導入した。参加者からも好評だという。
「近づけない、集めない」 時代を生き抜く、企業の知恵:
「人が集まる」「人に直接会う」ことで稼いできた企業が、新型コロナを契機に自社戦略の見直しを迫られている。どのようにして「脱・3密」や「非接触」を実現し、ビジネスチャンスを生み出そうとしているのか。
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新型コロナウイルスの影響で、「内定者をどうフォローするか?」が課題になっている。これまでのように、内定者を集めて懇親会や飲み会をすることが難しくなっているからだ。
みずほフィナンシャルグループ(FG)では、内定者同士のコミュニケーションを促進するために、オンラインのあるプログラムを採用した。500人近い内定者が、プロから指導を受けて寸劇をしたり、図画工作に取り組んだりするものだ。
参加者からは「オンラインだけど、やってみると面白く、学びがあるコンテンツもあって良かった」「交流できてうれしかったし、何よりホッとした」といった声が寄せられた。同社の人事担当者も「導入効果があった」と感じているという。
50種類以上の体験プログラム
みずほFGが採用したプログラムは、オンライン体験型のチームビルディング「バヅクリ」。提供しているのは、遊び情報を投稿できる体験共有サイト「PLAY LIFE」などを運営しているプレイライフ(東京都港区)だ。
バヅクリには、50種類以上の体験プログラムがある。具体的には、自粛生活で疲れた心を住職がケアする「マインドフルネス」、アナウンサーと一緒にプレゼンを学ぶ「自己紹介・他己紹介ワークショップ」、寿司職人が教える「オンライン寿司握り」、理解力や表現力を上げる「グラフィックレコーディング」などだ。
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