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コロナだから集まれない みずほFGを悩ませた内定者500人の“ケア”問題、解決の秘策とは:「近づけない、集めない」 時代を生き抜く、企業の知恵(2/3 ページ)
コロナ禍の影響で内定者を集めた研修やイベントが難しくなっている。みずほFGは500人近い内定者をケアするためにあるオンライン体験型プログラムを導入した。参加者からも好評だという。
2020年7月にサービス開始
バヅクリは20年7月にサービスを開始した。大手企業を中心に「約80社がサービスを利用し、延べ2000人が参加している」(プレイライフの佐藤太一社長)という。
冒頭で紹介したような内定者同士のコミュニケーションだけでなく、事業部の壁を越えた社員同士の交流促進といった用途も想定している。
バヅクリの特徴は、一般的にイメージされるような“研修”ではなく、遊びを通じてチームビルディングや社内の交流を促進する点にある。各プログラムを指導するのは、約40人の講師だ。
みずほFGの内定者向けに実施した「舞台俳優によるお互いの喜怒哀楽を知る寸劇ワークショップ」を例に説明しよう。これは、物語の設定に沿って参加者がそれぞれの役割を演じるというものだ。
物語の舞台は、寂れた田舎町。大手ショッピングモールを誘致しようと町長が考える。そして、地元の商店街の人たちやNPO団体は賛成・反対の立場を表明する。プロの劇団俳優の指導を受けながらシナリオを作って、寸劇を発表する。劇を通してお互いの相互理解を深めるのが目的だ。佐藤社長は「単に、Zoomで内定者が出身地や名前を紹介し合っても、記憶に残りにくい。相互理解を深めるためには遊びの要素を入れることが有効だ」と解説する。
プレイライフがバヅクリのサービスを立ち上げられたのには、自社で運営していたオンライン体験サブスクサービス「遊部(あそぶ)」を通してノウハウを蓄積できたからだという。
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