ローソン銀行、夜間金庫代わりにATMに入金 初の法人向けサービス
ローソン銀行は11月11日、事業会社向けのATM入金サービス「金庫がわりクン」を11月16日から開始すると発表した。十数店舗を運営する中小中堅の飲食業、サービス業向けに、店舗の売上金をローソン銀行ATMに入金し、法人口座で管理できるサービスだ。
ローソン銀行は11月11日、事業会社向けのATM入金サービス「金庫がわりクン」を11月16日から開始すると発表した。十数店舗を運営する中小中堅の飲食業、サービス業向けに、店舗の売上金をローソン銀行ATMに入金し、法人口座で管理できるサービスだ。
「銀行の夜間金庫が集約、撤退されている。窓口も遠くなっている。店舗の売上をお店に置くのもセキュリティ上問題がある。潜在的な需要がある」とローソン銀行リテール事業部の赤間智子氏は狙いを話す。
法人向けに入金専用のカードを発行し、各店舗は売上金をローソンのATMに持っていって入金する。複数店舗で、同一の法人口座への入金が可能だ。まさに、従来銀行が提供していた夜間金庫に代わるサービスとなる。
ローソン銀行のATMは全国に1万3434台。同様のサービスは銀行のほか、セブン銀行でも提供しているが、競争するというよりも、地銀などが取り扱いを減らす中、サービスの引き受け手を目指す。昨今銀行の夜間金庫は、現金を扱うコストの削減のために減りつつあるからだ。「地銀からの紹介もお願いしている」と赤間氏。
ローソン銀行が法人向けのサービスを打ち出すのは今回が初めて。これまでは積極的に法人口座開設を受け付けておらず、口座数はわずかだ。赤間氏は、「初めて法人向けのサービスを開始するとともに、サービス利用者に限ってWebで申し込みを受け付ける。早い段階で数千店舗の利用を目指す」とした。
初期費用は入金カード発行料となる1枚1100円(税込)のみ。入金手数料は1回あたり330円(税込)など、複数のコースを用意する。また、6月30日まで入金手数料無料のキャンペーンも実施する。
関連記事
- 住信SBI銀行、スマホがキャッシュカード代わりになる「アプリでATM」
住信SBIネット銀行は10月29日から、スマートフォンアプリをキャッシュカード代わりにATMが利用できる「アプリでATM」サービスの提供を始めた。セブン銀行ATMとローソン銀行ATMで利用でき、現金の入出金のほか、カードローンの借り入れと返済が可能。 - auじぶん銀行がローソン銀行と提携 スマホだけで現金引き出し可能に
auじぶん銀行は8月24日から、ローソン銀行と提携し、キャッシュカードなしで現金の引き出しを可能にする。キャッシュカードの代わりにauじぶん銀行のアプリを使い、ローソン店頭にあるATMに表示されるQRコードを読み取ることで現金の入金や出金が行える。 - 三井住友銀行、コンビニATM手数料値上げ 25日、26日日中は無料に
三井住友銀行は、2021年4月5日からATM手数料を改定する。利用の多い25日、26日はコンビニATM手数料を引き下げて、日中を無料とする。一方で通常日は110円値上げし、平日昼間を220円に、それ以外を330円とする。 - 「銀行API開放は、21世紀のATMである」 目処ついた参照系、不透明な更新系
「銀行APIは21世紀のATMである」といわれる銀行API。「6月まで」と政府がKPIを掲げた参照系APIは、ほぼ目処がついてきた。一方で、フィンテックの基盤として期待される更新系APIについては、温度差も大きく、不透明な状況だ。 - 4月5日、ジャパンネット銀行がPayPay銀行へ その狙いとシナリオ金融構想 とは?
ヤフーグループの金融事業のブランド名が「PayPay」に統一される。9月15日、グループ内の銀行であるジャパンネット銀行は2021年4月5日に「PayPay銀行」に商号を変更することを発表した。この狙いは何なのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.