ホンダ、新型「N-ONE」を発売 6速MTを設定、初代を継承した“タイムレス”デザインに:初のフルモデルチェンジ
ホンダは11月20日、軽自動車の新型「N-ONE」を発売する。初代モデルの個性を受け継いだデザインに仕上げた。上級グレードには軽自動車として初めてFFターボエンジンと6速マニュアルトランスミッションの組み合わせを設定している。
ホンダは11月19日、軽自動車の新型「N-ONE(エヌワン)」を20日に発売すると発表した。初代モデルの個性を受け継いだデザインに仕上げた。また、上級グレードには軽自動車として初めてFFターボエンジンと6速マニュアルトランスミッション(MT)の組み合わせを設定。運転の楽しさを感じられるモデルとして訴求する。
N-ONEは、「N-BOX」などをラインアップする「N」シリーズの第3弾として、2012年に初代モデルを発売。ホンダ乗用車の原点である「N360」(1967年発売)を継承した個性的なデザインが特徴だった。今回のフルモデルチェンジで2代目モデルとなる。
新型N-ONEのエクステリアデザインも、初代の特徴である「丸・四角・台形」をベースに仕上げている。バンパーやグリルは垂直に立て、バンパー下部を踏ん張り感のある造形にし、さらに彫りの深いヘッドライトを配置することで“前進する勢い”を演出した。リアは、左右のコーナーに向かって水平に広がるラインに横長のリフレクターを配置することでワイド感を強調。安定性を感じられるデザインを採用している。
インテリアは、必要なもの以外をそぎ落とした空間を追求。N360から継承する「M・M思想(マン・マキシマム/メカ・ミニマム思想)」から生まれた、燃料タンクを前席の下に収めるセンタータンクレイアウトにより、ミニマルながらも快適な空間をつくっている。
インストルメントパネルは大胆にそぎ落としながら、メーターの端から助手席の端までパネルを伸ばしたデザインにして、視覚的に広く感じられるようにした。また、ドライバーがスムーズに情報を取得できるように、異形2眼コンビネーションメーターを採用。スイッチなどの配置も使いやすいように工夫した。
室内装備では、後席ドアの開閉履歴をもとに、荷物などの置き忘れ注意喚起をメーターに表示する「リアシートリマインダー」を初採用している。
全グレード標準装備となっている安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」は、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能などのほか、後方誤発進抑制機能やオートハイビームを装備。また、軽自動車の6MTでは初めて、自動的に加減速を支援するアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)と、車線維持支援システムのLKASを採用している。
月2000台の販売を計画。メーカー希望小売価格(税込)は、159万9400円〜202万2900円。6MTを搭載した「RS」グレードは199万9800円となっている。
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