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イオンの「ブラックフライデーセール」 “密”を避けるために何をしているのか:「近づけない、集めない」 時代を生き抜く、企業の知恵(3/3 ページ)
イオンがブラックフライデーセールを11月20日〜29日に開催。開催期間を例年の倍にするなど、意識的に密にならない工夫をしている。
セルフレジやレジゴーで密を回避
イオンリテールでは、通常時でも入館時の体温計測やアルコールスプレーによる消毒を行っている。また、お客が使う買い物カゴなどの消毒も徹底している。こういった取り組みはセール中も当然行う。
一方、同社ではレジの効率化を進めている。セミセルフレジやセルフレジを増やすとともに、「レジゴー」というシステムの導入を急いでいる。
レジゴーは、お客自身が貸し出し用の専用スマートフォンで商品のバーコードをスキャンし、専用レジで会計する仕組みだ。スキャン終了後には専用レジで支払方法を選択できる。広報担当者によると18店舗に導入済みだという(11月19日時点)。年配の利用者も増えているとのことで、普及を急いでいる。レジゴーは20年3月から本格展開しているが、もともとはお客の利便性向上が目的だった。しかし、コロナ禍ではレジで従業員との接触を避けるのに役立つ。また、レジに並ばなくても済むため、店舗内の滞在時間を減らすことができる。そのため、レジゴーを導入している店舗では、利用を積極的にお客に呼び掛ける。イオンリテールもレジゴーへの投資を今後積極的に行うという。
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