コラム
売れたのは「マスク」だけではない 想像していなかったヒット商品は?:新生活に対応(2/4 ページ)
新型コロナの感染拡大を受けて、マスクが爆発的に売れた。その一方で、思いがけないモノが売れている。それは……。
そのため「住まいの魔法のパウダー マスクのつけ置き除菌洗浄剤」は、主成分に、使い終わると炭酸ソーダ、水、酸素に分解される、環境にやさしい過炭酸ナトリウムを採用。過炭酸ナトリウムは酸素系漂白剤の主成分で、汚れを落としイヤな臭いを分解するだけでなく、除菌・漂白も行ってくれる。合成界面活性剤を使っていないので、肌への刺激が抑えられるほか、無香料なので香りを吸い込み続ける心配がない。
「住まいの魔法のパウダー マスクのつけ置き除菌洗浄剤」は、発売から1カ月半で当初目標の4倍に当たる数量を出荷するほど好調に売れている。洗える素材のマスクが一般化し、マスクを洗って繰り返し使うことが新しい生活様式として浸透したことが、現在の好調につながっている。
マスク専用洗剤はこのほかにもいくつか発売されているが、面白いことに手がけているのはどこも中小企業ばかり。大手はコープ(日本生活協同組合連合会)がこの12月に発売するぐらいだ。ニッチすぎて、大手は参入のメリットがないのだろう。
この現象に、中小企業が求めるべき活路が見える。それは大手が参入するにはニッチだが、確実に需要が見込める分野で勝負すること。「住まいの魔法のパウダー マスクのつけ置き除菌洗浄剤」の例は、中小企業は新規参入するフィールドを誤ってはいけないことを示唆している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
コロナ禍に人気を集めた「ぼっちてんと」、開発秘話に迫る
新型コロナの感染拡大を受けて、テレワークを導入する企業が増えた。いきなり自宅で仕事をする人が増えたわけだが、そこで注目されているのが「ぼっちてんと」だ。商品の特徴は……。
わずか3カ月で「マスク専門店」を開き、どんなことが見えてきたのか
ファッションブランドを展開するコックスが、マスク専門店「Mask.com(マスクドットコム)」をオープンした。これまでになかった店を運営してみて、どんな気付きがあったのか。担当者に聞いたところ……。
スーツに見える作業着は、なぜ3倍ペースで売れているのか
スーツに見える作業着をご存じだろうか。2018年、水道工事を行っている会社が発売したところ、売れに売れているのだ。多くのアパレルが苦戦している中、なぜこの商品はヒットしているのか。グループ会社の社長に話を聞いたところ……。
売上5倍! 経営難に陥っていたキャンプ場を、どうやって再生させたのか
キャンプ場が盛り上がっている。現在は「第二次ブーム」でたくさんのお客が詰めかけているが、その一方で経営が苦しいところも少なくない。そんな中で、赤字に陥っていたキャンプ場を再生した会社がある。どうやって再生させたのか、会社の専務取締役に話を聞いたところ……。
電動スクーター「ブレイズスマートEV」は、なぜ3000台以上も売れているのか
名古屋市に本社を置く自動車ディーラーのブレイズが開発した電動スクーター「ブレイズスマートEV」が注目を集めており、売れ行きも好調だ。人気の秘密を取材したところ……。
