「カインズ」や「ベイシア」がグループで計1万8000品目を一斉値下げ 年末年始の需要を狙う:10月には総売上高1兆円を達成
ホームセンター大手の「カインズ」やショッピングセンターの「ベイシア」などのベイシアグループは、12月2日にグループ4社で全1万8000品目を対象にした値下げセールを行う。期間は21年2月まで。
ホームセンター大手の「カインズ」やショッピングセンターの「ベイシア」などで構成するベイシアグループは12月2日から、1万8000品目の値下げセールを一斉に実施している。
グループ企業の「ベイシア」「カインズ」「ベイシア電器」「オートアールズ」の4社合同で冬物商品や家電、カー用品などを値下げする。同グループによると、グループ共同での値引きセールは初めて。共同で行うことで各企業の認知度向上を目指すと共に、年末年始の需要を取り込む狙い。セールは21年2月まで続ける。
ショッピングセンターのベイシアでは「お客様大感謝祭」として、期間中、食料品を中心とした商品8200品目を値下げする。
ホームセンターのカインズでは、9月に「くらし応援値下げ」として、寝具や消耗品といった生活用品のほかアウトドア用品などを含む7200品目の値下げを実施していた。今回はその第2弾として、空気清浄機やストーブなど冬物商品1000品目を追加。平均で2割程度の値下げを行う。
北関東を中心に展開するベイシア電器では、加湿器・空気清浄機や大型テレビなど800点を、カー用品専門店のオートアールズは洗車用品など800品目をそれぞれ値下げするという。
ベイシアグループは、カインズやベイシア、ワークマンなど物販チェーン6社を中心に28社で構成する流通企業グループ。46都道府県に1904店舗を展開し、10月にはベイシアグループの総売上高が初めて1兆円を超えた。
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