ファミマで「メルカリ教室」 相互の送客狙い実証実験:無人投函ボックスも
ファミリーマートとメルカリは、都内や神奈川県内のファミリーマートに、「メルカリ」の使い方を教える教室やメルカリポストを試験導入した。両社間の相互送客と利便性向上につなげる狙い
ファミリーマートとメルカリは12月14日、都内や神奈川県内のファミリーマート8店舗で、フリマアプリ「メルカリ」の使い方を教える教室と、無人投函ボックス「メルカリポスト」の試験導入を開始すると発表した。本格導入に向け検証を進め、両社間の相互送客と利用者の利便性向上、従業員の負担軽減につなげたい考え。
メルカリ教室は、店内のイートインスペースを活用し、商品の見つけ方や買い方、商品の出品方法などを講師がテキストを使って解説する。メルカリ教室への参加は無料だが事前の予約が必要となる。
また店内には、無人投函ボックス「メルカリポスト」を設置。レジ待ちすることなく発送できるため時間短縮につながり、店舗従業員の業務軽減も期待できるという。
メルカリの月間利用者数は1750万人を超え、累計出品数は15億品超となっている。また、新型コロナウイルス感染拡大で在宅時間が増えたことなどが影響し、メルカリの1〜3月の月間利用者数は19年の同期比で90万人増加するなど、フリマアプリには追い風の状況となっている。
メルカリの調査によると、出品意向はあるものの出品未経験の人が全国に約3500万人いるという。その多くが梱包や発送の仕方が分からないと回答していた。そこで、同社は利用者の拡大につなげるため、メルカリ教室の実施や、サービスを体験できる「メルカリステーション」の設置を進めてきた。
ファミリーマート横浜神之木町店、祖師ヶ谷大蔵駅前店の2店舗ではメルカリ教室とメルカリポストを導入する。また、ファミマ虎ノ門ヒルズ店、ファミリーマート船堀一丁目店、亀有北口店ではメルカリ教室を開催。ファミリーマート一番町店、大鳥神社前店、清瀬駅前店にはメルカリポストを導入する。
ファミリーマートとメルカリは、利用状況や教室参加者のメルカリ利用継続率などを確認し、店内での教室開催やメルカリポスト本格導入に向け、開設時期やエリアの検討を進める方針。両社は「店舗来店客、メルカリ利用客の相互連携を進め、両社間の相互送客と利便性向上につなげたい」としている。
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