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資産1億円以上の富裕層、132万世帯に増加 2005年以降最多に

野村総合研究所は12月21日、日本の富裕層についての推計調査を発表した。それによると、金融資産1億円以上の「富裕層」「超富裕層」の世帯数は132.7万世帯となり、2005年以降最も多かった前回調査(17年)126.7万世帯から6万世帯増加した。アベノミクスが始まった2013年以降、一貫して増加を続けている。

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 野村総合研究所は12月21日、日本の富裕層についての推計調査を発表した。それによると、金融資産1億円以上の「富裕層」「超富裕層」の世帯数は132.7万世帯となり、2005年以降最も多かった前回調査(17年)126.7万世帯から6万世帯増加した。アベノミクスが始まった13年以降、一貫して増加を続けている。


富裕層(金融資産1億円以上)は124万世帯、超富裕層(金融資産5億円以上)は8.7万世帯(2019年野村総研調査)

 17年から19年にかけて、富裕層および超富裕層の金融資産保有額は、それぞれ9.3%、15.6%増加し、両者の合計は299兆円から333兆円と11.1%増加した。こちらも、13年以降一貫して増加しており、09年の118兆円から333兆円へと約2.8倍に増加している。


各階層別の金融資産額および世帯数の推移(2019年野村総研調査)

 過去10年近くにわたり富裕層、超富裕層の世帯数および金融資産保有額が増加している要因は、株式など資産価格の上昇により、保有資産額が増大したことに加え、金融資産を運用している準富裕層の一部が富裕層に、富裕層の一部が超富裕層に移行したためだと、野村総研では分析している。

 本調査は2005年から2年おきに実施。帝国データバンクのデータから企業のオーナー経営者にアンケートを送付。10月から11月にかけて得た有効回答数1520人のうち、金融資産1億円以上の305人を対象に集計し、各種統計などから資産別の世帯数や資産規模を推計した。

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