お年玉もキャッシュレス? 1割が「いつもと違う方法で渡す」
住信SBIネット銀行は、同社口座を保有するユーザーを対象に「お年玉に関する意識調査」を実施した。コロナ禍の影響もあり、同居していない姪や甥に対するお年玉は、9.4%が「例年とは違う方法で渡す」と回答した。
住信SBIネット銀行は、同社口座を保有するユーザーを対象に「お年玉に関する意識調査」を実施した。コロナ禍の影響もあり、同居していない姪や甥に対するお年玉は、9.4%が「例年とは違う方法で渡す」と回答した。
渡し方については4%が「現金以外」と回答した。41%が、正月を「例年とは違う過ごし方をする予定」としており、コロナ禍による外出自粛から、自宅で過ごしたり、親戚に会うことも最小限にとどめるという意見が多数だった。
対面で会えないことから、「正月に会わないため渡すタイミングに困る」(男性20代)、「会う予定がないので振込にするか、電子マネーなどを送金するか」(女性30代)など、お年玉のキャッシュレス化が進む様子もうかがえた。
世帯所得は35%が「減った」と回答。うち77%がコロナウイルス感染拡大の影響を理由として挙げている。一方で、お年玉の合計平均予定額は2万6206円と横ばいだった。
お年玉の相場は、小学生未満が「1000円以下」、小学生低学年が「1001円〜3000円」、同高学年が「3001円〜5000円」が最多。中学生以上では「5001円〜1万円」がボリュームゾーンとなっている。
また、自分の子どものお年玉を管理している人に管理法を聞いたところ、7割以上が「普通預金」を挙げたが、前年からわずかに減少した。一方で、「投資信託」が3.8%から9.0%に大きく増加したほか、「株」が3.0%から6.4%へ倍増しており、昨今の株高を受けて、お年玉の管理法にも変化が見られた。
同調査は12月1日から8日にかけて、3211人にインターネットアンケートで行われた。
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