2015年7月27日以前の記事
検索
連載

人を集めて成長してきた貸会議室のTKP コロナ禍で見つけた新たな需要とは「近づけない、集めない」時代を生き抜く、企業の知恵(3/3 ページ)

貸会議室大手のTKPはリアルな場に人を集めて成長してきた。コロナ禍で状況は一変した。どのようなビジネスチャンスを見いだしているのか。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-
前のページへ |       

オンラインで効果的な懇親会をしたい

 TKPは「短期オフィス」にも商機を見いだしている。

 たくさんの社員を大きなオフィスに集めると、感染リスクが高まってしまう。そこで、働くスペースを分散しようという動きが出ている。一時的なサテライトオフィスを求める企業に対して、1〜2週間といった短期間で、ワークスペースを貸し出す。

 ここまで紹介したように、岡田氏は貸会議室事業において、今後は「オンライン配信」「試験会場」「短期オフィス」の需要が高まると分析している。

 また、顧客から新しい要望も寄せられているという。それは、「オンラインで効果的な懇親会を開催したい」というニーズだ。オンラインでイベントを開催しても、「リアリティーがない」「温度感がない」と不満を抱えるケースがある。こういったニーズにどう対応するかが今後の課題だという。

 物理的な場所を提供することで成長してきたTKPだが、こうした新たな需要に対応しようとしている。


コロナ禍でのイベントの在り方を模索する(出所:TKP公式Webサイト)
前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る