2015年7月27日以前の記事
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テスラからの争奪戦が勃発、中国自動車業界へ参入するメガITの勝算浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(5/6 ページ)

2020年の自動車業界の最大トピックは、トヨタを抜き世界首位となったテスラの時価総額だろう。販売台数ではトヨタの10分の1もないが、中国マーケットを取り込んで業界に変革を起こし、中国新興EVメーカーは勢力を拡大、さらにメガIT企業の参入も呼び込んだ。そこで21年に台風の目となりそうな、中国自動車業界の注目トレンドを紹介したい。

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 また、配車サービスのDiDi(滴滴出行)は11月、深センの自動車メーカーBYDと共同で、配車サービス専用コネクテッドカー「D1」を発表した。

 D1は、ディスプレイを使ってドライバーや乗客を監視するシステムや、ユーザーがカスタマーサポートと簡単にやり取りできる機能を導入。また、右の後部座席は電気モーターで開閉するスライドドアを採用し、音声かボタンでドアを開け閉め可能にするなど、配車サービスに特化した設計になっている。

 DiDiは20年10月に、国内の月間アクティブユーザー(MAU)が4億人を突破し、9月にはグローバルで1日6000万回配車を手配したとしている。製造した車両からユーザーの利用データと交通データを収集できるようになれば、想像もつかない新しいサービスが生まれるかもしれない。


DiDi(滴滴出行)がBYDと共同で発表した、配車サービス専用コネクテッドカー「D1」(出典:DiDiのニュースリリース

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