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住民や店主を悩ます街の「落書き」対策 ビジネスと課題解決の両立を目指す東急の狙い:アート作品を展示(3/3 ページ)
人通りが少ない場所の「落書き」に悩む人は多い。落書き対策と、ビジネスを両立するような事業に東急が取り組んでいる。対象エリアも拡大している。
屋外広告のDX化を推進したい
今後の展開についてはどのように考えているのか。まず、プロジェクトへの参加者を増やすために、不動産管理会社との提携を進めている。自社で営業活動を行うのには限界があり、各社の管理物件を紹介してもらうためだ。また、片山氏は、屋外広告の可能性にも注目しているという。インターネット広告などと比べ、効果測定が難しい屋外広告は「DX(デジタルトランスフォーメーション)化が遅れている」(片山氏)という認識だ。
例えば、屋外に展示している作品にQRコードを掲出し、実際に商品を購入した割合やその他の流入経路などを分析すれば、広告効果の“見える化”ができる。また、GPSデータを利用して、ROADCASTの作品と通行人の接触回数を確認する取り組みも行っているという。ROADCASTは街全体を巻き込んだ企画を行うので、SNSとの相性も良い。もともとは、空きスペースを活用して街が抱える課題を解決することを目的に事業を始めているのだが、DX化を推進することで収益性も高めていきたい考えだ。
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