調査リポート
テレワークのストレス解消、「雑談」の有無で大きな差 「全く会話ない」も3割強:新たなストレス「感じた」6割(2/2 ページ)
リクルートキャリアが発表した調査結果によると、テレワーク経験者の6割が働き方が変わったことによるストレスを感じており、その解消には「雑談」が重要であることが分かった。
50〜60代は「雑談全くない」が4割強
では、テレワークではどのように雑談が生まれているのか。テレワーク中に経験している雑談について尋ねると(複数回答)、「チャットなどでの業務外の会話」が40.9%、「会議開始前の世間話のような会話」が32.1%、「会議の予定などではない電話での会話」が20.6%、「雑談用の時間を確保しての会話」が8.1%。一方、「全くない」も35.6%を占めた。
雑談に関しても年代別に差が見られ、50〜60代は「チャットなどでの業務外の会話」「会議開始前の世間話のような会話」を選んだ割合が他の年代よりも少なく、「全くない」は44.2%と最多だった。テレワーク中のストレスについて「解消できていない」という回答も50〜60代が多かったことから、リクルートキャリアは雑談がストレス解消の一つの鍵になっているとし、「行き過ぎた効用主義に陥りやすいテレワークで働く個人から、過剰なストレスを解放する大切な職場コミュニケーションなのかもしれない」と解説している。
調査は2020年9月26〜28日にインターネットで実施した。企業に勤める正規の従業員で、20年1月以降にテレワークを実施した2272人が回答。そのうち、調査時点でテレワークを実施していた2213人の回答を分析した。
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