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ドンキが「情熱価格」に関しておわび 「いまひとつ面白みに欠ける普通のPBになってしまった」:商品開発手法も刷新(1/2 ページ)
ドン・キホーテがプライベートブランド(PB)「情熱価格」を刷新する。運営会社は「いまひとつ面白みに欠ける普通のPBになってしまった」とおわび文を発表。ロゴを刷新するとともに、商品開発手法を見直していく。
ドン・キホーテを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は2月24日、プライベートブランド(PB)の「情熱価格」をリニューアルすると発表した。また、「『情熱価格』がいまひとつ面白みに欠ける普通のPBになってしまった件に関して、心よりお詫(わ)び申し上げます」という声明も発表した。
ドンキの情熱価格は2009年に誕生し、これまで3900アイテムを超える商品を展開してきた。ラインアップは、食品、家庭雑貨、健康用品、衣料品、ペット用品など多岐にわたる。
ただ、イオンのPBである「トップバリュ」やセブン&アイホールディングスの「セブンプレミアム」などと違い、「情熱価格はドンキのPB」という認知度不足が課題だった。また、安さを追い求めた結果、「ドンキらしからぬどこにでもありそうな商品ばかりを量産していた」(PPIH)という反省もあった。
そこで、PBの新ロゴでは、ドンキの頭文字「ド」と情熱価格のロゴを一体化した。海外店舗での展開も見据え、英字表記の「JONETZ」も組み込んだ。
驚きのニュースを提供
ロゴを刷新するだけでなく、今後は商品ごとに「驚きのニュース」の提供を目指すとしている。
具体的には、低価格を訴求した「ありえ値ぇ情熱価格『エアベッド シングル』」(税別3990円、以下同)を3月下旬に発売する。
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