インタビュー
定年後の再雇用にも、成果主義を導入 カシオ計算機は「シニアに報いる」制度をいかに構築したのか:カシオの人事トランスフォーム(前編)
カシオ計算機が、定年後の再雇用における成果主義の制度化。仕組みと狙いを、カシオ計算機人事部長の吉岡俊幸氏と人事部の桐山英之氏に聞いた。
「G-SHOCK」でおなじみのカシオ計算機は、2種類の特徴的な人材活性化策を導入している。一つは、定年後の再雇用における成果主義の制度化。もう一つは、全社員に対する副業と50歳以上の兼業の解禁だ。前編では、シニア社員への成果主義の仕組みと狙いを、カシオ計算機人事部長の吉岡俊幸氏と人事部の桐山英之氏に聞いた。
「活躍するシニアに報いる」新制度の全貌
まず、制度の詳細について触れておこう。同社が「新シニア社員制度」と呼ぶ再雇用制度の要点は、シニア社員の能力に応じた、細やかな給与体系にある。従来の再雇用制度では、7段階の等級で格付けされていたが、新制度では12等級に細分化した。
単に細分化しただけではない。「役割期待に基づく再格付け」という枠組みを取り入れ、その名が示す通り、期待値に基づいた格付けや成果主義の仕組みを構築した。どんな制度か詳しくみていこう。
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